こんにちは、ナオトです。
関節リウマチの進行度合いを、暮らしから考えていきましょう。
米国リウマチ学会が定める機能障害度分類からみていきます。
4つにレベルわけしていますので、自分の暮らしと比べてみましょう。
ではレベル1から説明していきます。
レベル1:日常生活が完全に行える
日常生活の動きを完全におこなえるレベルです。
具体例を出すと
食事・掃除・衣類の着脱・靴の履き替え・入浴などの普段の日常生活
仕事や学校、趣味、スポーツなども当てはまります。
ここで勘違いしないでほしいのは痛みが0ではないということを頭に入れておいてくださいね。
レベル1の状態を悪化させないためにも体の動きを気をつける必要があります。
レベル2:日常生活は行えるが、スポーツが制限される
日常生活とスポーツの何が違うかというと、関節の幅と俊敏な動きです。
日常生活は、ゆっくりとした動きで関節の幅もそこまで必要ではないですがスポーツでは動きの幅が大きくかつ動きが早いですね。
リウマチの特徴は、幅が狭くなり筋肉の衰えがありますので俊敏な動きは苦手になってしまいます。
ぼくが施術していて大切にしていることは、体を動かすときに無理に手助けしないことです。
リウマチの方は「動かしたら痛い!」という恐怖感もあり他人に無理に動かされると余計に恐怖感が増してしまいます。
恐怖感を取り除けないのかというと、取り除けます。体操など毎日コツコツと動きを体に覚えさせれば恐怖感はなくなりかつ俊敏な動きにも対応できるようになりますので安心してください。
レベル3:外出時などに介助が必要になる
レベル3ではまだ身の回りのことは自分で行えます。
しかし、仕事で重いものを持ったり、長時間の歩き、急な階段の上り下りなど仕事にもよりますが少し体に負担がかかる動きは制限されていきます。
ここですごく大事なことは、上司や身の回りの人にリウマチのことを話さず無理して自分でしてしまうことです。
これ当院にくるリウマチの方にも自分で無理してしまう方がめちゃくちゃ多いです。無理してしまう理由は
「なかなか話せない」
「恥ずかしい」
「なんか言われそう」
「これくらいなら我慢できる」
などです。確かに上司に話しにくいのはわかりますが、自分で無理して痛みが悪化したりするのは本当に良くないです。
話すことは勇気がいりますし簡単ではないですが話すことにより体の負担だけでなく、気持ちの面でも楽になりますのでここは勇気を振り絞って話してみましょう。
レベル4:すべての動作に制限される
すべての動作に制限がかかります、また下半身に症状があるかたは車椅子が必要になってきます。
ここまでくると身の回りのことも自分で思うように行えませんのでより家族の協力が必要になります。
ここで大きなショックは隠しきれないと思いますが今自分でできる範囲のことをしていきます。
すべて家族にしてもらうわけではなく、自分でできることをしていくと関節の幅が少しずつですが広がっていきますので諦めないでくださいね。
とはいっても家族がすべてを分かってくれるというのは難しいです。
「痛いからしてほしい」と言ってもなかなか痛みの共有はできないです。
でも痛みがなくてもリウマチの知識があるのとないのでは全く違いますので病院からいただくリウマチの冊子やこのサイトを見てもらえば理解してくれる人がいるはずです。
自分が今できる治療に専念しよう
まとめると
レベル1:日常生活が完全に行える
レベル2:日常生活は行えるが、スポーツなどは制限される
レベル3:外出時などに介助が必要になる
レベル4:すべての動作に制限される
です。大切なことはきちんと薬物療法を行いリハビリやリウマチ体操で体が少しでも楽になるよう毎日コツコツと頑張ることです。リウマチはすぐに結果が出るものではないので諦めないでくださいね。
ちなみにリウマチ体操は本にも載っていますし、ぼくのインスタにも投稿していますので確認して見てください。